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「有機JASとらないの?」と、お客さんに聞かれたことは14年の間一度もありませんでした。それを聞いてくるのは行政だったり、バイヤーさんだったり、つまり作る人と食べる人の間にいる方達です。
有機JASを取るためには沢山の時間と手間、そして毎年認証期間に払う費用がかかります。そもそも私みたいな新規就農者がとることは現実的ではありません。
なぜなら畑を「借りて」いるから。この14年間で地主さん都合で返した畑は5枚もあります。面積にして1.5ha。仮にそんな畑で時間をかけて有機JASを取得しても、返すように言われたら全て無駄です。
国の農業政策は「大規模農業」→「高付加価値(六次化)」→「有機農業推進」と変わってきて、今いろんな補助金が有機農業に充てられるようになりましたが、この有機JASをとってないと対象外になることが多く、私はつい毒付いてしまいます。
無農薬・無肥料で、在来種を繋いで畑を4ha守り続けてるのに、それを見捨てて何が有機農業?何がSDGs?…聞いて呆れます。
商談の場でも、有機JAS認証を取得している商品しか扱わないところも少なからずあり、先日も「名刺作るようなものでしょう?なんでとらないの?」と言われましたし、加工品に関しても原料の半分以上が有機JASでないとダメ、と言われたりもしました。
何が「ダメ」なのか。
そんなに認証が大事?
それよりも大切なことがあるんじゃない?
そもそも誰のための認証なの?
オーガニック界隈では、少し前は確かに大事だったと思います。オーガニック食品が「健康食品」だった時代。でもここ数年、特にコロナ禍以降は健康食品からエンタメの一部に変わってきていると肌で感じています。オーガニックはおいしい・楽しいに変わってきています。
どこのお店にいっても有機JASマークのついた大手オーガニックメーカーの同じ商品が並んでいた時代がありました。でも今お客さんが求めているのは「食の安全」よりも、本当の意味での「血の通ったオーガニック」ではないでしょうか。
こんな風に足を泥だらけにして真夏の炎天下に作業をしていることが、あのマークから伝わるはずもありません。
今はこうした血の通った情報が求められているし、それが責任でもあると思います。全てあのマークにしておけば安心でしょう。現地を見なくても、どんな人がどんな想いでやっているのか知らなくても、マーク集めてた方が簡単だし、責任もない。
ここくはこれからも、マークを取得した情報優等生にはなりません。スパッツを履くと女性陣から「足がキレイだ」と疎まれる、たわいもなく泥臭い日常こそオーガニック。
伝えたいことは15年前に始めたときと1mmもブレていません。
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海やら味噌やらお菓子やら、いろいろ出てくる変なアカウントですが、そんな感じでこれからもよろしくお願いいたします。